HONDA CBR1100XX スーパーブラックバードをざっくり解説してみた~hex385の名車解説~
今回も”名車解説”シリーズを書いていきます。
HONDAのバイクって、尖ったバイクというより、マイルドな誰にでも楽しめるバイクってイメージありませんか?
確かに、誰にでも楽しめるバイクも多く輩出しているのですが、尖ったバイクも意外と販売していたりします。
というわけで、今回ご紹介するバイクは、HONDAのちょこっとぶっ飛んだバイク。
”CBR1100XX スーパーブラックバード”でございます!
※記事内では長すぎるので”ブラックバード”と省略して呼びます。
例のごとく、全く知らない人にも"ある程度は"理解できるよう記事をまとめました。
「CB400SF、欲しいな」と思っている方に向けて書いておりますので、ご参考になれば幸いです。
※なお、管理人はバイクのプロでは無いので、細かい所が間違ってたりする可能性がございます。
目次
ブラックバードってどんなバイク?
このバイクを一言で言い表すならば「良コスパのツアラーバイク」です。
SUZUKIの隼さんが登場するまでは、世界最速の称号を持っていたバイクですね。
そんなフラグシップマシンに向かって”良コスパ”というのも恐れ多い話ですが、実際中古価格はかなり控えめ。
さらに20年前の話とはいえ”世界最速”だったバイクなので、性能は持て余すほどに良い。
大型バイクのメリットをこれでもかというくらい詰め込んだ夢のようなバイクだと思いますよ。
ブラックバードの名前の元ネタは、アメリカが開発した超音速高高度戦略偵察機、SR-71の愛称から。
世界最速の有人ジェット機で、1964年から現在までその記録は塗り替えられておりません。
かなり有名な偵察機なので、漫画だと『HELLSING』・『日常』、映画だと『アイアンマン』・『アイアムレジェンド』、ゲームだと『メタルギアソリッド3』・『エースコンバット』などなど多種多様な作品に登場していたり。
ブラックバードの魅力について
人によって感じ方はそれぞれですが、とりあえず管理人が考える魅力なんかをまとめてみました。
かなり安い
”ダントツで安い”とまではいいませんが、大型バイクの中では安い部類のバイクです。
(30~60万くらい出せば購入可能。)
古いバイクとはいえ、かなり優れた性能のバイクなので、かなりコスパが良い1台ですよ。
オーバースペックの割に扱いやすい
かつて世界最速だったバイクなので、速さのみに特化した性能だと思われるかもしれませんが、意外と扱いやすさが光る一台です。
トルクフルですし、どの速度域でも快適に回ってくれるエンジン。
2軸バランサーが搭載されているので、バイクから発生する不快な振動もカットしてくれます。
航続距離が伸びてもこういった特性により疲れにくいバイクとなっております。
乗っていて疲れるバイクというのは、それだけで扱い辛い印象を与えてしまいますからね。。。
めちゃくちゃ速い
日本の道路を走る以上、このバイクの性能を生かし切ることは不可能です。
そのぐらいオーバースペックのバイク。
とにかく速いバイクに乗りたいな、という方ならブラックバードも選択肢としてはアリだと思います。
ブラックバードのデメリットとは?
それなりに古いバイクですが、当時のフラグシップモデルなだけあって明確なデメリットは少なめ。
強いて言えば、という範囲に収まっておりますが、一応解説していきます。
熱問題が大変かも。
リッタースポーツに乗ったことがある方なら共感できると思いますが、夏場の街乗りは地獄です。
エンジンの排熱が上手くいかず、低速走行&停車時にダイレクトに熱がきます。
逆に冬場なんかは暖房代わりになったりするのですが、夏場は本当にそれがキツいですよね。
ブラックバードはその他リッターモデルと比較して、特別 排熱が酷いわけではないみたいですが、気になるレベルではあるようです。
燃費が悪い
大体リッター16km/Lぐらい。
タンク容量が24L程あるので航続距離に関しては問題無しですが、バイクにしてはかなり悪めの数値ですね。
燃費を求めるマシンではないですが、良いに越したことは無いので、一応記載いたしました。
ブラックバードの年式について解説
都合3度ほど大幅な仕様変更が行われたモデルとなります。
それぞれの仕様変更について、ざっくりと解説していきますよ。
海外向け仕様と日本向け仕様については性能面に差がついていますので、中古でお探しの際はご注意を。
CBR1100XX 初期モデル(1996~1998)
・海外向けモデルとして登場したキャブモデルのブラバ。
・初期モデルは164馬力と今見てもかなりパワフル。
初登場時は海外向けモデルとして販売されます。
日本でも逆輸入車として入ってきているので、1996年式のブラックバードも稀に見かけます。
性能面では、キャブ仕様ということもあり後述する別年式のブラックバードよりも若干コチラのモデルに分があるようです。
とはいえ、スペック上そこまでの違いは見受けられませんし、そもそもが速いバイクなので、そこまでキャブにこだわる必要もなさそうな気はしますが。。。
CBR1100XX 2型(1999~2000)
・キャブレターからFI搭載モデルへと進化。
・燃料タンクが22Lから24Lになったり、ラムエア加圧システムにより低速トルクが増加したり。
この時代にはなかなか珍しいFIを導入しています。(大体のバイクは2008年ぐらいから導入スタート)
その他にも、ラムエア加圧システムが導入されたり、ブレーキ周りが見直されたり、レギュレーターの熱対策がされていたりと細かい仕様変更が行われたモデルですね。
ちなみにここまでが164馬力を誇る逆車最後のモデル。
これ以降のモデルについては国内仕様となっているので、最速時代のブラックバードが欲しい方は1996~2000までを探すと良いでしょう。
余談ですが、普通FIになると燃費が良くなるものですが、このバイクの場合燃費が悪くなっております。
その分燃料タンクが+2Lされているので、航続距離は変わらないようですが。
※キャブ・FIについての違いが良く分からない方は下記記事にて解説しております。
CBR1100XX 国内モデル(2001~2003)
・5年の月日を経て、やっと国内向けでブラックバードが発売されました。
・国内仕様のブラックバードは100馬力にデチューンされ、180km/hでリミッターが働きます。
やっとこさ国内販売へとこぎ着けたわけですが、かなりぶっ飛んだバイクだったので、国内向けに修正されて販売されることに。
具体的には、海外向けの2001年モデルは152馬力で、そこにリミッターを設けることで100馬力・180km/hまでしか出ないバイクとして売り出すことに。
普通は年式が新しいバイクを勧めるんですが、ブラックバードの場合はちょっと悩ましいですね。
(まぁ100馬力でも十分なパワーだと思いますが、そこが気になる方はリミッターを外すカスタムも可能。)
あわせて読んで欲しい記事
その他の”名車解説”をご覧になりたい方は下記記事でまとめております。
興味がある方は是非ご覧頂ければ幸いです。
終わりに
今回は名車解説ということで、”CBR1100XX スーパーブラックバード”を解説してみました。
管理人が一時期欲しかったバイクで、未だに憧れている一台です。
最初は”HONDAらしからぬ 攻めたバイク”という印象でしたが、性能を見てみるとバランスの取れたいいバイクということが分かります。
こういうギャップに萌えてしまったブラックバードユーザーも多いのではないでしょうか?
未だ大型バイクを所有したことがないので、いつかはこんなバイクにも乗ってみたいと思う今日この頃でした。
当ブログでは、初心者向けのバイク記事をメインに様々な記事を更新しております。
もし名車解説にて書いて欲しいバイク等があれば、メニューの問い合わせフォーム&TwitterからDM等でご連絡ください。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。