【バイク】ミニカー登録をざっくり解説&オススメの3輪バイクまとめ【ジャイロ】
どうも、hex385です。
早速ですが”ミニカー”ってご存知ですか?(小さい車のオモチャのことでは無いです。)
特定の条件をクリアすれば、原付バイクを”ミニカー登録”することができ、多くのメリットを得ることが出来たりします。
今回はそんなバイクの”ミニカー登録”についてざっくり解説していく記事です。
この記事を読めば、下記の内容を理解することができますので、是非最後までご覧ください。
・ミニカーの定義について理解できる。
・原付バイクをミニカー登録するメリット・デメリットが分かる。
・ミニカー登録に向いているの3輪バイクを知ることが出来る。
目次
そもそも”ミニカー”って何?
まずは「そもそもミニカーって何?」という疑問を潰していきましょう。
天下のWikipedia様のページから引用すると、
ミニカーとは、日本における超小型自動車の規格の一つで、道路交通法において総排気量20ccを超え50cc以下又は定格出力0.25kWを超え0.6kW以下の原動機を有する普通自動車をいう。道路運送車両法においては自動車でなく原動機付自転車として扱われる。
出典:Wikioedia ミニカー(車両)より
こういうことみたいデス。
これだけでは少し分かり辛いかもしれませんので、ミニカーの特徴をざっくりまとめると
・20CC~50CC以下のエンジンを搭載した3輪~4輪の車両が対象。(エンジンではなく0.25kW~0.6kW以下の電動でも可)
・免許は”原付免許”や”自動二輪免許”では無く、”普通自動車免許”で運転可能。(あくまでも普通自動車扱い)
・原付バイクでは無いので、30km/h制限・二段階右折が不要な他、ヘルメットの着用義務も無し。
・各種登録費用(自賠責費など)に関しては、普通自動車では無く原付バイクとして扱われる。
こんな感じ。
次の項目では各特徴について再度触れながら、メリット・デメリットに分けて解説していきます。
”ミニカー登録”のメリットはコレ!
ノーヘルで乗車可能。
バイクに乗るなら当然の義務であるヘルメットの着用ですが、ミニカー登録をしている車両に関してはノーヘルで運転可能です。
「髪をセットしていきたいからバイクには乗れない」
「近所のコンビニまで行きたいけど、ヘルメット被ってバイクに乗るのメンドイ」
バイク乗りあるあるのヘルメットを被りたくない状況でもミニカー登録したバイクなら問題無しです。
最近だと電動キックボードも”極一部の地域のみ”ノーヘル運転の実証実験を実施しているようですが、ノーヘルで乗れるバイクは無いので、ミニカー登録だけが享受できるメリットですね。
(キックボードに関しては各種媒体でマナーの悪さ・危険性ばかり取り沙汰されていますので、今後全国的に広まっていくかすら不明。)
30km/h制限や2段階右折が不要。
原付バイクに乗る上で一番ボトルネックになっている部分であろう”30km/h制限”や”2段階右折”ですが、
ミニカー登録してしまえば制限なし(60km/h)で一般道を走ることが出来ます。
流れの速い道路を30km/h走っているだけで相当な苦行ですし、ドライバーからも邪魔者扱いされてしまう原付バイクですが、ミニカー登録をするだけでストレスから開放されます。
めちゃくちゃ積載能力が高い。
ミニカー登録と直接的な関係はありませんが、この後紹介する”ミニカー登録できるバイク”は全て積載能力に優れています。
というのもミニカー登録しやすい3輪バイクというのは、ピザなどの出前配達に使われるバイクが主流なんですよね。
要は”モノを運ぶことに特化したバイクがベース車両になる=積載能力が最強レベルに高い”ってことですね。
ちなみに、屋根付き・ワイパー付きの3輪バイクなどもあるので、バイク最大の欠点である雨天でも濡れずに走行できるのメリットですよね。
”ミニカー登録”の4つのデメリット!
自分でミニカー登録するのは面倒くさい。
純正ノーマル状態でミニカー登録可能なバイクはありません。
ミニカー登録しようと思ったら、”それなりの難易度の改造”と”書類作成”が必要になります。
バイク初心者が手軽にDIYできる難易度ではありませんし、書類作成もそれなりに面倒くさいので、ベース車両を買ってきて自分でミニカー登録へ変更するのはあまりオススメできません。
オススメの方法は、”既にミニカー登録されているバイクを購入する”か”ベース車両を購入する際にミニカー登録まで合わせて依頼する”ことですね。
この方法を取れば手間をかけることなく確実にミニカー登録可能なので参考にしてみてくださいね。
税金が少し上がります。
軽自動車税の金額が50CCよりも1700円上がります。
といっても”年間1700円”しか変わらないので個人的にはそこまでのデメリットではないかなと思ったり。
なお、自賠責費用に関しては50CCと同額なので、金額が上がるのはあくまでも軽自動車税のみです。
普通自動車免許が必要。
あくまでも自動車扱いになるため、普通自動車免許が必要となります。
その為、”原付免許”や”自動二輪免許”しか持っていない人は要注意ですね。
ちなみに、車の免許のみでバイクに乗れる数少ない選択肢なので、一概にデメリットとは言えないかもしれませんね。
警察に声を掛けられる可能性がある。
メリットの項目でも記載しましたが、ミニカー登録しているバイクは”ノーヘル”で運転可能です。
ただミニカーというカテゴリ自体そこまで一般的なものでは無いので、不勉強な警察官から声を掛けられたり、通行人に白い目で見られる可能性はあります。
安全面的にもあまり宜しくは無いので、個人的にはノーヘルで運転可能でもヘルメットの着用をオススメします。
ミニカー登録しやすいバイク3選!
HONDA ジャイロキャノピー
HONDAが誇るデリバリー業界の定番バイクですね。
ほとんどの人が街中で走っている姿を見かけたことがあるのではないでしょうか。
このバイクの特徴は何といっても、雨の日でも快適に走行が出来るように”屋根”と”ワイパー”が付いていること。
ノーマル状態でも十分風雨を凌げるので、どんな状況下でもある程度快適に走行することが出来ます。
カスタムパーツもかなり豊富で、ワイドバイザーなどを取り付けると雨風がさらに入り辛くなるのでオススメです。
強いてデメリットを言えば、出前のバイクという先入観から”カッコいいバイク”というジャンルでは語られないことぐらいでしょうか。
イカレた積載能力を持ちながら、走行時の快適性もバツグンで、ビジネスユーズも可能なくらい頑丈で壊れにくい、正直言うこと無しの神バイクです。
HONDA ジャイロX
角ばったデザインが特徴的なジャイロX。
キャノピーと比較して、”屋根”や”ワイパー”は付いていないため市場価格はキャノピーよりも少し安い値段で購入することが可能です。
また、キャノピーほどの快適さはありませんが”フロント部分”にも荷物を積載することが出来るので、単純な積載性能で行けばキャノピー以上だったりします。
雨天時には普通のバイク同様濡れてしまいますので、雨の日は乗らないと割り切れる人なんかはジャイロXの方がオススメですね。
ちなみに この”ジャイロX”がジャイロシリーズの元祖で、このバイクからジャイロUP・ジャイロキャノピーなどに派生していくことになります。
HONDA ジャイロUP
ジャイロUPの”UP”は”ジャイロXよりも積載能力UP”という意味で名付けられたそうです。
重い荷物の積み下ろしがしやすいように低重心デッキを採用しているあたり、積載に能力値を全て振り切った”はたらくばいく”なんだなと見て取れますね。
ジャイロシリーズの中で一番荷物を積むことに特化したモデルなのは間違いないです。
重たい荷物を積み下ろしする機会が多い方なんかは、どんなバイクよりこのジャイロUPが確実に一番ラクですね。
デメリットとしては、
・2007年に販売が終了したバイクの為、中古市場のタマ数がそれなりに減ってきている。
・ビジネスユーズがメインのため過走行の中古車が多いこと。
このあたりでしょうか。
普通に使うならジャイロXをオススメしますが、独特なデザインや積載に魅力を感じるならジャイロUPは良い選択肢だと思います。
【補足】ミニカー登録しやすいバイクって他にないの?
たったの3車種かよ、と思った方もいらっしゃるかと思うので補足をしておきます。
まず前提として、ミニカーの要件を満たしさえすれば、ほとんどの原付バイクでミニカー登録可能です。
実際オークションサイトなどで検索してみると、ジャイロシリーズ以外の原付バイクがチラホラ出てくるはず。
(2輪スクーターの”zoomer”や2輪マニュアルバイクの”Ape”や”Monkey”も出てきたりします。)
しかし、ジャイロシリーズ以外の原付バイクだと
・2輪のバイクから3輪に改造するには大規模な改造が必要になる。
・50CCの3輪バイクでジャイロシリーズ以外の選択肢がとても少ない。
・ミニカー登録するために必要な社外パーツが出てくるか不明。
・パーツが出てこなければワンオフ(自分でゼロから作る)もしくはパーツの流用をするしかない。
要は、ジャイロシリーズは少ない手間で改造できるのに対し、それ以外のバイクだとミニカー登録するハードルがとても高いということです。
まとめ
今回は”ミニカー登録”についての記事を書いてみました。
冒頭にも記載しましたが、もし3輪バイクを狙っている人がいるならメリットがかなりあるので、”ミニカー登録”も併せて検討してみることをオススメします。
最後に、ミニカー化した3輪バイクは”ノーヘル”でも乗れますが、やっぱり安全性の面からもなるべくヘルメット着用をオススメします。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。