【バイク】AIキャンセルを解説してみた~メリット・デメリット・効果はあるの?~【カスタム】
どうも、hex385です。
早速ですが、皆様は”AIキャンセル”ってご存知ですか?
1998年からバイクの排出ガス規制が始まりましたが、この規制の歴史の中でバイクに組み込まれたモノに ”AI” といわれる装置があります。
今回は、そんな ”AI” を ”キャンセル” することについての記事です。
目次
”AI”って何?
まずは、”AI”といわれている装置について説明していきます。
バイクの”AI” とは エアーインダクション or エアーインジェクション の略称です。
IT業界なんかでいわれる”AI(人工知能)”とは全く関係ないですよ。
日本語で訳すと、二次空気導入装置といいます。
二次?? 空気を導入する装置?? ってなるとは思いますが、次の項目で説明します。
”AI”ってどんな装置?
皆様はご存知でしょうが、バイクのエンジンは、”吸気”→”圧縮”→”燃焼”→”排気”の4工程で行われています。
その”燃焼”の工程で、ガソリンと空気は完全に燃焼できるわけではなく、少量の燃え残しが発生しています。
そして、その燃え残しの中には有害成分である”炭化水素”も含まれています。
この有害成分である ”炭化水素” を極力減らすための装置が ”AI” なんです。
”AI” の仕事は非常にシンプルで、燃焼直後の排気ガスに新鮮な空気を送り込むだけです。
どういう仕組みで”炭化水素”を減らすかというと、燃焼を終えたばかりの”アツアツ”の排気ガスに 新鮮な空気 を送ることで、再度燃焼を促します。
要は、燃え残しを完全燃焼させることで、”炭化水素”削減効果をもたらすことが出来るっていう仕組みです。
”AIキャンセル”のメリットってあるの?
・「 ”AI” って環境にいいし、凄い便利な装置じゃん?」
・「 ”AI” を ”キャンセル” する意味なくない?」
先の項目で、”AI” の仕組み・効果を理解頂けたのならこう思いますよね。
ただ、この ”AI” を ”キャンセル” することによって色々なメリットがあるんですよね。
いくつか代表的なものを紹介していこうと思います。
・低回転のトルクが上がる
・エンジンの始動性が上がる
・暖気の時間を減らすことが出来る。
・アフターファイヤが減る。
・キャブレター調整がしやすくなる。
・エンジン周りが若干スッキリする。
・排気音が低音になることも。
ざっくりとこんな意見がネットでは散見されます。
オーナーによる個人差はあるでしょうが、キャブ車に関して言えば効果が実感できる場合がほとんどです。
(鈍感な管理人も多少実感できるほど。)
”AI” って、排気ガス規制のために搭載されている装備といっても過言じゃないです。
ある意味、デチューンしているわけですから外したら性能が上がるのも納得がいくと思います。
※デチューン・・・あえて性能を下げること
”AIキャンセル”のデメリットってあるの?
あれだけメリットを列挙しましたが、”AIキャンセル”にもやはりデメリットはあります。
代表的なものを3つ挙げます。
AI装置を取り外すと車検が通らない
AIキャンセルの代表的な手法に、”AI”の装置自体を取り外すという手法があります。
この手法を取ってしまうと、車検時に指摘されて車検が通らないことがほとんどです。
250CC以下のバイクには車検が無いので、大型バイクにのみ適用されるデメリットですね。
ちなみに、このブログでは詳しく記載しませんが、”AI”を取り外さずに”キャンセル”する手法も存在しますので、ご検討している方は探してみてください。(検索すればすぐ見つかりますので。。。)
FI車には効果が薄い(逆に悪影響を及ぼす可能性もアリ)
FI車は燃調を“電子制御"しています。
場合によっては、AIを外したことによってエラーが発生する可能性があったり、最適な燃調が崩れてしまう場合があるようです。
手動で燃調を設定するキャブレター車と違って、FI車は精密機械の面が大きいので、こういうカスタムは慎重に行った方がいいと思います。
とはいえバイクによるところが大きいので、もし気になるならご自分の車種で検索してみてください。
(FIでも”AIキャンセル”の効果があるバイクもあります。)
環境に悪い
言わずもがなですね。
国の規制から逃れて、環境に悪いバイクにカスタムするわけですから。
レジ袋も有料になってしまったこのご時勢ですから、他人から白い目で見られることもあるかもしれませんね。
まぁ、バイクに乗っているだけで他人から白い目で見られることもあるぐらい肩身が狭い世界ですからね。。。
AIキャンセルしてて捕まったって話は今のところはないでしょうけど、あくまで自己責任ってやつですね。
終わりに
今回は、”AIキャンセル”についての記事を書いてみました。
今の時代からすると、結構ニッチなジャンルのカスタム手法ですが、知識として知っていたらどこかで役に立つかもしれません。(冗談です)
”AIキャンセル”はバイクによっては手頃な作業と費用でかなり効果が見込めるカスタムなので、検討してみるのも面白いですよ。
ちなみに、私が今乗っているST250Eには”AIキャンセル”をしていません。
ただ、どこかのタイミングで作業内容とか効果を記事にしようと思っています。
もし興味がある方は、この記事に追記する予定なので、今しばらくお待ちください。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。