バイクのスペック表”ほぼ”全項目解説してみた。【スペック表の見方・項目解説】

”バイク選び”・”バイク探し”をする際に、かなりの頻度で目にする”スペック表”

  

スペックなんて気にせず実際に試乗してみるのが一番かもしれませんが、色んな選択肢がある中で、何度も試乗するのはメンドクサイですよね。

スペック表を読み解けるようになると、そのバイクの乗り味や特性なんかを理解できるようになるので、超便利ですよ

  

「一部の内容は分かるけど、全項目は流石に分からない」とか「スペック表とかまともに眺めたことが無い」なんていう人に向けてスペック表について解説してみました。

 

この記事を読めば、下記の内容を理解することができますので、是非最後までご覧ください。

この記事で分かること

スペック表に記載されている”ほぼ”全項目について理解できる。

バイクの”スペック表”についての知識が身に付く。 

   

 

目次

バイクの”スペック表"(主要諸元)って何? 

スペック表とは、バイクの”性能”や”装備”などの情報を網羅した一覧表のコト。 

(各種媒体によっては主要諸元とか諸元表なんて表現をされます)

  

この”情報を網羅した一覧表”というのがミソで、バイクのあらゆる主要データが表記されるため、慣れていない人から見ると、非常に分かり辛いです。

次の項目にて、実際のスペック表を使って解説していきます。 

 

まずは実際のスペック表を眺めてみよう!

スペック表を知るために、まずは眺めるところから始めましょう。

ほとんどのバイク乗りが一度は跨ったことのある、CB400SF(教習車仕様)を例にしてみますね。

2018年 CB400 SUPER FOUR 教習車仕様 キャンディーブレイジングレッド(カタログメイン)
出典:Bikebros CB400SF 教習車仕様 スペック表
タイプグレード名CB400 SUPER FOUR 教習車仕様
型式2BL-NC54
発売年2017
発売月12
仕向け・仕様国内向けモデル
全長 (mm)2131
全幅 (mm)750
全高 (mm)1085
ホイールベース (mm)1440
最低地上高(mm)130
シート高 (mm)750
車両重量 (kg)207
最小回転半径(m)2.6
乗車定員(名)2
燃料消費率(1)(km/L)31.0
測定基準(1)国交省届出(60km/h走行時)
燃料消費率(2)(km/L)21.2
測定基準(2)WMTCモード値
原動機種類4ストローク
気筒数4
シリンダ配列並列(直列)
冷却方式水冷
排気量 (cc)399
カム・バルブ駆動方式DOHC
気筒あたりバルブ数4
内径(シリンダーボア)(mm)55
行程(ピストンストローク)(mm)42
圧縮比(:1)11.3
最高出力(kW)41
最高出力(PS)56
最高出力回転数(rpm)11000
最大トルク(N・m)39
最大トルク(kgf・m)4
最大トルク回転数(rpm)9500
燃料供給方式フューエルインジェクション
燃料供給装置形式PGM-FI
燃料タンク容量 (L)18
満タン時航続距離(概算・参考値)558.0
エンジン始動方式セルフスターター式
点火装置フルトランジスタ式
エンジン潤滑方式ウェットサンプ式
ドレンボルト呼び径(mm)14.0
クラッチ形式湿式・多板
変速機形式リターン式・6段変速
変速機・操作方式フットシフト
1次減速比2.171
2次減速比2.933
変速比1速 3.306/2速 2.293/3速 1.750/4速 1.421/5速 1.240/6速 1.129
動力伝達方式チェーン
フレーム型式ダブルクレードル
キャスター角25°50´
トレール量 (mm)100
ブレーキ形式(前)油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後)油圧式ディスク
懸架方式(前)テレスコピックフォーク
懸架方式(後)スイングアーム式
タイヤ(前)110/70-17
タイヤ(前)構造名バイアス
タイヤ(前)荷重指数54
タイヤ(前)速度記号H
タイヤ(前)タイプチューブレス
タイヤ(後)140/70-17
タイヤ(後)構造名バイアス
タイヤ(後)荷重指数66
タイヤ(後)速度記号H
タイヤ(後)タイプチューブレス
出典:Bikebros CB400SF 教習車仕様 スペック表

 

はい、お疲れ様でした。

気持ちは分かります。

長いし、意味不明な用語が並びすぎて、ブラウザバックしたくなりましたよね。

 

でも、偶然かもしれませんが、折角このページを開いてくれたんです。 

上記の項目全て解説してみましたので、この機会に是非解説まで見て頂ければ幸いです。

 

 

タイプグレード名

タイプグレード名CB400 SUPER FOUR 教習車仕様

タイプグレード名とは、そのバイクの正式名称のようなもの。

例に挙げた”CB400 SUPER FOUR 教習車仕様”でいくと”CB400 SUPER FOUR””教習車仕様”であることを表しているってことです。

バイクによっては”俗称””略称”で呼ばれたり、見た目は同じでもグレードやタイプが違うだけでスペックが違うこともあります。

そういった場合は、タイプグレード名を見て判別することが出来るってワケですね。

 

型式

型式2BL-NC54

型式とは、メーカーが決めた車種ごとのコードのこと。

年式によって型式が変わったりすることがあるので、どの年式のバイクかを伝えるために型式を使う場面があったりします。

この型式は、バイクを販売するにあたり国土交通省に登録する必要がある大事なコードという意味合いがあったり、調べてみると深い内容なのですが、初心者ならそこまで気にしなくても問題無い項目ですね。

  

発売年/発売月

発売年2017
発売月12

その名の通り、該当バイクの”発売開始した年””発売開始した月”です。

例のCB400SFだと”2017年””12月”に発売したってことですね。

  

仕向け・仕様 

仕向け・仕様国内向けモデル

”仕向け”とは、どこの国に対して販売しているバイクなのかを示した言葉です。

メジャーなバイクだと大抵”国内向けモデル”が主流ですが、一部のバイクは”海外向けモデル”のパターンもあります。 

もし欲しいバイクが”海外向けモデル”と記載されている場合は、販売店でアフターサポートが受けられるか等を確認した方がいいかもしれません。 

 

一時期は”国内生産”されている”海外向けモデル”を日本に輸入する逆輸入車というものが流行ったりもしました。 

逆輸入車について学びたい方は下記の記事をご覧ください。

 

全長・全幅・全高 

全長 (mm)2070
全幅 (mm)750
全高 (mm)1075

バイクのサイズ感を知る上でよく使われる項目ですね。

まず前提として、ミラーは考慮されず、ミラー以外の部品の端から端までを図った数値のことを指します。

全長は、バイクの長さを示した数値で、バイクの一番出っ張ている部分の前後を直線に結んだ長さのことを指します。

全高は、バイクの高さを示した数値で、タイヤの接地面からミラー以外で一番高い所にあるパーツを結んだ長さ。

 

全幅は、バイクの横幅を示した数値で、ほとんどの場合はハンドルの幅を直線で結んだ長さのことを指します。

バイク本体の幅というワケでは無いので、要注意です。 

 

ぶっちゃけ、全長・全高は参考にすることはあっても、全幅はそこまで意識しないことが多いですね。(全幅が気になるなら、ハンドルの交換でいくらでも調整可能ですので・・・)

強いて言えば、自分の車庫とか駐車スペースに入れられるか確認したい時なんかに使うかも。 

 

ホイールベース(軸間距離) 

ホイールベース (mm)1170

バイクのホイールの中心点を結んだ長さを示した数値のことで、スペック表によっては”軸間距離”と表現されることもあります。 

このホイールベース次第で、バイクの乗り味や小回りなんかが変わってくるので、結構重要な項目です。

複数のバイクを比較する際には、是非ホイールベースも意識しながら選んでみることをオススメします。

ホイールベースがバイクに与える影響などは下記記事にてまとめています。

 

最低地上高・シート高 

最低地上高(mm)130
シート高 (mm)750

どちらもバイクの高さにまつわる数値です。

最低地上高は、タイヤ以外のパーツで、一番地面に近い部分を測った距離のこと。

車でいう”車高”のようなモノだと捉えればOKです。

オフロードバイクなんかは、最低地上高を高くすることにより走破性を確保することが出来ますし、アメリカンバイクなんかは車高を低くすることにより”どっしり”とした乗り味になります。

  

シート高は、接地面からシート(座面)の高さを表しており、この数値が低ければ、足付きのいいバイクといえます。

但し、バイクを跨った状態での計測値では無いため、本当に足付き性が良いかどうかを調べるなら、実車に跨るのが一番参考になります。

 

車両重量(乾燥重量・装備重量) 

車両重量 (kg)207

その名の通り、バイクの重量を示した数値です。

”車両重量”もしくは”装備重量”と記載されているものに関しては、ガソリン満タンですぐに走り出せる状態の時の総重量を表しています。 

   

ちなみに、10年以上前のバイクだと”乾燥重量”と記載されている項目があります。

”乾燥重量”とは、バイクのありとあらゆる液体を抜いた状態での重量のことを指しているため、実際に乗る際の重量とは大きくかけ離れています。

(具体的には、バイクのガソリン・エンジンオイル・フォークオイルなんかを全部抜いた状態)

   

最小回転半径 

最小回転半径(m)2.6

最小回転半径とは、バイクを直立させてハンドルを目いっぱい切った状態でグルグルと円を描いたときの半径を示した数値です。

バイクの小回り(旋回性能)を知る上でかなり参考になる項目で、この数値が低ければ低い程、小回りが利くバイクだとされています。

あくまでも、直立状態での旋回性能のため、傾けて曲がる場合にはもっと最小回転半径を少なくすることも可能です。 

最近では使われる機会が減ってきている数値ではありますが、小回りを知る上では参考になる数値ですね。

最小回転半径についてもっと深く知りたい方は、下記記事にまとめてあります。 

 

乗車定員 

乗車定員(名)2

原付クラスのバイクは乗車定員1名で、50CC以上のバイクは乗車定員2名です。

ただし、50CC以上のバイクでも2人乗り不可能なバイクが稀にあるので、一応チェックするのがベターですね。

(超レアケースですが、サイドカー付きのバイクやトライクタイプのバイクだと3人乗りのパターンもあったりします)

 

注意点としては、バイク自体が2人乗り(タンデム)に対応していても、法律により”2人乗り不可”な場合もあります。

下記記事ではタンデムできる条件について詳しくまとめておりますので、どんな条件だったか自信がない方はご覧ください。

 

燃料消費率 / 測定基準  

燃料消費率(1)(km/L)31.0
測定基準(1)国交省届出(60km/h走行時)
燃料消費率(2)(km/L)21.2
測定基準(2)WMTCモード値

いわゆる燃費項目と呼ばれる数値です。

最近のバイクでは、燃料消費率が2項目あることが多いですが、それぞれ異なる測定法で計測されています。 

 

国交省届出の数値(定値走行)は、平坦な道路をひたすら60km/hで直進した際の燃費を表しており、そのバイクの超理想的な燃費となっています。

それに対して、WMTCモード値(2)は、実際の走行状態に近づけて測定された数値で、普通にライダーがバイクに乗った際の燃費に近い数値が出るようになっています。

 

最近では”WMTCモード値”が併記されることが多くなったのですが、昔のバイクで国交省届出の数値しか無い場合は、”該当バイク+燃費”でググるのが賢明ですね。

バイクの燃費項目についてもっと詳しく知りたい方は、下記記事にまとめております。

 

原動機種類 

原動機種類4ストローク

バイクのエンジンの種類を示したモノで、”4ストローク”と”2ストローク”の2種類が存在します。

ちなみに、現在では4ストロークのバイクが主流なので、あまり意識する必要のない項目です。

 

念のため、超ざっくりと説明すると、 

エンジンは”吸気”・”圧縮”・”燃焼”・”排気”を繰り返すことにより動力を得ています。

”吸気”・”圧縮”・”燃焼”・”排気”の4工程を1つずつ行っているのが4ストロークエンジン。

”吸気・圧縮”と”燃焼・排気”のように4工程を2回で済ませているのが2ストロークエンジンです。

 

4ストロークは燃費と環境面に優れており、2ストロークは軽量・シンプル・高出力なのが特徴です。

小型かつハイパワーなバイクには欠かせない”2スト”でしたが、残念ながら環境に悪すぎたため、排ガス規制の影響でかなり昔に絶滅してしまいました。 

 

気筒数

気筒数4

気筒数とは、エンジンのピストンの数のこと。

エンジンのキャラクターを司るといっても過言ではないくらい、バイクにとって重要な項目です。

一般的な気筒数は、”単気筒”・”2気筒”・”3気筒”・”4気筒”ぐらいまで。

 

ちなみに今回の例である”4気筒”の特徴としては、高回転まで回るエンジン・低振動で長距離も乗りやすい・メンテナンス性は少し悪いといったことが挙げられます。

気筒数によってバイクの乗り味・メンテナンス性・燃費なんかも変わってくるので、それぞれの特徴を知りたい方は下記記事をご覧ください。 

 

シリンダ配列 

シリンダ配列並列(直列)

シリンダーとは、簡単にいえばバイクにおける燃焼室のようなものだと思ってOK。

そのシリンダーがどういう並び方をしているかによって、それぞれ呼ばれ方が変わってきます。

よく使われるシリンダ配列は、並列(直列)・V型・水平対向の3種類。

配列によって様々な特徴があるため、シリンダ配列が違うバイクを検討する際には、それぞれを理解した上でバイク選びをすることをオススメします。

 

ちなみに単気筒はシリンダが1個なので、配列はありません。(スペック表のシリンダ配列には”単気筒”と記載されることが多い。) 

 

冷却方式 

冷却方式水冷

エンジンから発生する熱を、どのように冷却しているかを記載した項目。

走行風で冷やす”空冷式”と、エンジン冷却水で冷やす”水冷式”、冷却専用のエンジンオイルを使って冷やす”油冷式”の3種類が代表的です。

この冷却方式の違いによって、エンジンの見た目が変わったり、走行性能に影響を及ぼしたりするので、意外と重要な項目ですね。

 

下記記事では、”空冷”・”水冷”・”油冷”それぞれの特徴・メリット・デメリットをまとめています。

 

排気量 

排気量 (cc)399

簡単にいうと、エンジンの燃焼室(シリンダー)に一度に吸い込める混合気の量を示した数値。

排気量が大きければ大きい程、一度により多くの混合気を燃焼させることが出来るためハイパワーになりやすいです。

  

ちなみに”CB400SF”って聞いたら「あ、400CCのバイクね。」って分かるとは思いますが、バイクによっては名前だけで排気量を推測することが難しいものもチラホラあります。

例を挙げると、W650は、本当は675CCだとか、W800だけど、実際は775CCなど、バイクによっては車種名の数字とは別の排気量だったりすることもあります。 

 

カム・バルブ駆動方式 

カム・バルブ駆動方式DOHC

この項目には基本的に”SOHC”か”DOHC”の2項目が記載されます。

高性能なバイクには”DOHC”が搭載され、コストパフォーマンスに優れたバイクは”SOHC”が搭載されやすい傾向にあります。

 

SOHCとDOHCの違いを、ものすごくざっくりと説明すると、”エンジンバルブの開閉方法の違い”

エンジンバルブとは、燃焼室にある弁のようなモノで、これが開閉することにより、外から混合気を取り込んだり、排気ガスを排出させたりしています。

この開閉方法を、1つの軸で頑張るのが”SOHC”で、吸気・排気に分けて2つの軸で効率化しているのが”DOHC”です。

カム・バルブ駆動方式についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

 

気筒あたりバルブ数

気筒あたりバルブ数4

吸排気バルブの数が記載される項目ですね。

”カム・バルブ駆動方式”の項目でも記載しましたが、エンジンバルブとは、燃焼室にある弁のようなモノ。

バルブが開閉することにより、外から混合気を取り込んだり、排気ガスを排出させたりしています。

 

この項目では基本的には、24が入ることが多いです。

複雑な項目なので”超ざっくり”説明すると、4バルブは高回転でのパワーを得ることができ、2バルブは低回転でのパワーが稼ぎやすいということ。

バイクによっては、低回転時はいくつかのバルブを休止させ、高回転時のみバルブをフルで使う、なんてハイテク機構もあったりしますね。

 

内径・行程 

内径(シリンダーボア)(mm)55
行程(ピストンストローク)(mm)42
出典:JAF 内径×行程とは?

内径(ボア)とは、燃焼室の直径のコトで、行程(ストローク)とは、燃焼室の高さを示した数値。

ぶっちゃけた話、初心者ならばこの項目はスルーしても問題無いと思います。

 

一応ざっくりと解説をすると、バイクのエンジン内部には燃焼室(シリンダー)と呼ばれる、燃料を燃焼させる円柱状の空間が存在します。

そして、この燃焼室の形が”細くて長い円柱”なのか”太くて短い円柱”なのかによってエンジンの性格が大きく変わってきます。

円柱の形・体積を知るためには、”直径”と”高さ”を知る必要がありますね。

そこで利用されるのが、内径と行程というワケです。

 

余談ですが、排気量を上げるカスタムのことを”ボアアップ”と呼んだりします。

コレは”内径”を大きくすることによって、一度に吸い込む混合気の体積を増やすということです。

 

圧縮比(:1)

圧縮比(:1)11.3

この項目も初心者の内はスルーしても問題ない項目ですので、超ざっくりと解説。

 

燃焼室の容積(容量)は、”吸気”・”圧縮”・”燃焼”・”排気”の一連の流れの中で、ピストンが上下することにより多くなったり少なくなったりします。

例えば、”吸気”の時はピストンが下がって容積は上がりますし、”圧縮”の時はピストンが上がって容積は下がります。

この容積が最大のタイミングと最小のタイミングを比率化した数値が圧縮比です。

 

基本的には、圧縮比が大きければよりハイパワーなバイクになりやすいので、そこだけ押さえておけば問題無いかと思います。

 

最高出力

最高出力(kW)41
最高出力(PS)56

最高出力とは、エンジンの最高出力を数値化したモノ。

要は、バイクの”馬力”が記載されている項目です。

 

ちなみに日本で一般的な”馬力”での数値は(PS)と記載されている方で、CB400SF(教習車仕様)だと53馬力ということですね。

世界的にはkW(キロワット)表示が一般的なので、最近のカタログスペックには"PS"と"kW"が併記されることが多いです。(1ps=0.7355kWです)

 

ちなみに余談ですが、kW(キロワット)・PS(Pferde stärke)・HP(Horse power)・CV(Cavallo vapore)と最高出力の規格も国によって種類があり、それぞれ数値が違います。

  

最高出力回転数(rpm)

最高出力回転数(rpm)11000

最高出力を出す際に必要な回転数のことを指します。 

(rpm)とは(revolutions per minute)の略で、1分当たりの回転数という意味。

 

前の項目の最高出力を参照すると、CB400SF(教習車仕様)は”11,000回転/毎分時”に”56PS”を発生させることが出来るということ。

この数値が高ければ高い程、よりエンジンが回るタイプのエンジンだということですね。

エンジンの性格を知る上では、かなり重要な指標の一つといえます。

 

最大トルク

最大トルク(N・m)39
最大トルク(kgf・m)4

個人的には、馬力と同じくらい重要だと思っている項目です。

簡単に説明すると、トルクとは バイクにおける”瞬発力”・”加速力”を表した数値。

この数値が高ければ高い程、より力強く加速する印象を持つので、かなり重要です。

 

ちなみに、馬力と同様に、kgf・m(キログラムメートル)とN・m(ニュートンメートル)と2種類の規格で表記されることが多いです。 

 

初心者の方は、”馬力”の意味は何となく理解できても、トルクについては自信のない方って多いと思います。

下記記事にて、トルクについて分かりやすく解説しております。 

 

最大トルク回転数

最大トルク回転数(rpm)9500

どの回転数で最大のトルク値を発生させているかを表した数値です。

こちらも、最高出力回転数と同様、高ければ高いほど”高回転型”のエンジンであることが分かります。

よく「トルクがあって乗りやすい」と表現されるバイクがありますが、こういう場合は低回転から最大トルクを発生させることが出来るエンジンのことを指すことがほとんど。

最大トルク回転数が低いからといって劣っているワケではないということは覚えておきましょう。  

 

ちなみに余談ですが、バイクの出力計算は、トルク×回転数で求めることが出来ます。 

”馬力”も”トルク”もバイクにとって必要不可欠な要素ってワケですね。 

 

燃料供給方式 / 燃料供給装置形式 

燃料供給方式フューエルインジェクション
燃料供給装置形式PGM-FI

燃料タンク⇒エンジンへ燃料を供給する際に、どのような機構を用いているかを示した項目です。

 

燃料供給方式には、”フューエルインジェクション(FI)”と”キャブレター”の2種類が存在します。

それぞれをざっくりと解説すると、フューエルインジェクションは電子制御を駆使したハイテク機構で、キャブレターは昔ながらの機械式の機構。

排ガス規制の影響により2007~2008年以降のバイクは、ほぼ100%フューエルインジェクションのバイクとなってしまったので、最近は”キャブレター”と記載のあるバイクはめっきり見なくなりました。 

 

燃料供給装置形式は、具体的な装置名を記載する項目。

キャブレターならば、キャブレターの型番が記載されますし、FIならば各メーカー専用の呼称が記載されます。(例:HONDAならばPGM-FI、KAWASAKIならDFIなど。)

キャブレター方式の時代は、どこのメーカーのキャブなのかを調べたりとカスタムする際に何かと便利な項目ですが、FIの場合は正直どうでもいい項目です。

 

キャブとFIの仕組み・それぞれのメリット、デメリットなどについては下記記事にてまとめております。

 

燃料タンク容量

燃料タンク容量 (L)18

ガソリンがどれだけタンクに入るかを示した数値です。 

ほぼ説明不要ですね。

しいていえば、航続距離の計算をする際にお世話になる項目ってところですかね。

  

満タン時航続距離

満タン時航続距離(概算・参考値)558.0

ガソリンが満タンの時に何キロ走り続けられるかを示した数値です。

燃費×タンク容量から概算することが可能ですが、その人の走り方・走っている場所などによって燃費はマチマチです。

あくまでも概算値だということは肝に銘じて眺めて欲しい項目ですね。

 

エンジン始動方式

エンジン始動方式セルフスターター式

エンジンを始動させる手段を記載した項目ですね。

一番メジャーな始動方式が”セルフスターター式”で、ボタンを押せばエンジンがかかる仕組みのことを指しています。

ちなみに”セルフスターター”以外にも、”キックスターター”、”セル・キック併用式”などが存在します。

 

最近のバイクはほぼ”セルフスターター式”のみですが、原付クラスのバイクを筆頭にキック式のバイクもまだまだ見かけます。

最近生産が終了してしまいましたが、キックスターターのみのバイクなんてのも存在していました。 

キック始動のバイクの魅力、キック付きのバイクなどについては下記記事にまとめてあります。 

 

点火装置 

点火装置フルトランジスタ式

”点火装置”とは、エンジンで火花を発生させている装置のこと指しており、この項目ではどんな点火装置を使っているかが記載されています。

 

この記事で何度も記載していますが、エンジンは吸気⇒圧縮⇒爆発⇒排気というサイクルを繰り返しています。

点火とはつまり、ココでいう爆発に関わっている部品ということ。

 

現在一般的な点火装置でいくと、”CDI”と”フルトランジスタ”の2つ。

昔のバイクなら”ポイント点火”・”セミトランジスタ点火”などの種類もありますが、初心者の方なら基本的にはあまり気にしなくてもいい項目です。 

  

点火装置の細かい仕組み、どんな点火装置があるのか、など深掘りしたい方は下記記事からどうぞ。 

エンジン潤滑方式

エンジン潤滑方式ウェットサンプ式

エンジンオイルをどのように循環しているかが記載された項目です。

”ウェットサンプ方式”と”ドライサンプ方式”の2種類が存在しますが、どちらも良く利用される潤滑方式です。

多少のメリット・デメリットはありますが、乗り味に大きく影響することはありませんので、最初のうちはスルーしてしまって問題ない項目かと。

 

もし、どういった仕組みなのか・メリット・デメリットなどの詳細を知りたい方は下記記事からご覧ください。

 

ドレンボルト

ドレンボルト呼び径(mm)14.0

ドレンボルトの大きさを記載している項目です。

ドレンボルトとは、エンジンオイルを交換する際に外す必要があるボルトのことです。

もし自分でオイル交換をしようと思っている方ならば、この項目を見て該当サイズのレンチなど必要工具・部品を用意するといいですね。 

 

クラッチ形式 

クラッチ形式湿式・多板

クラッチがどういう構成になっているかが記載された項目です。

ほとんどのマニュアルバイクは”湿式・多板”という構成になっていますが、極稀に別の構成になることも。

 

例えば、一部のレース車両やスポーツモデル・オールドハーレーなんかは”湿式”ではなく”乾式”クラッチを搭載することもありますし、スーパーカブなんかは”湿式”・”多板”・”遠心”なんて構成だったり。

結構重要な項目ではありますが、最初のうちはスルーしてしまってもOKな項目ではあります。

  

変速機形式

変速機形式リターン式・6段変速

バイクのギアについて記載された項目です。

 

変速機には”リターン式””ロータリー式””Vベルト式”が一般的で、

リターン式というのは、1速⇒N(ニュートラル)⇒2速⇒3速⇒4速⇒5速のようなギアのバイク。

ロータリー式は、N⇒1速⇒2速⇒3速⇒Nとグルグル循環するようにギアチェンジできるバイク。

Vベルト式というのは、ギア操作なしで運転できるオートマタイプのバイク。

 

ちなみに6段変速というのはギアが6段あるということです。

125CC以上のバイクでは大体5~6段変速が一般的で、原付クラスのバイクだと3段~4段のパターンもあります。

下記記事にそれぞれのメリット・デメリット、その他の変速方式などをまとめています。

 

変速機・操作方式 

変速機・操作方式フットシフト

ギア操作をどうやって行うかを記載した項目です。

ほぼ99%のバイクがフットシフト(足で操作)ですが、極稀に”ハンドシフト”のバイクも存在します。

ちなみにスクータータイプのギア操作が必要の無いモデルに関しては、この項目が記載されません。

 

減速比・変速比

1次減速比2.171
2次減速比2.933
変速比1速 3.306/2速 2.293/3速 1.750/4速 1.421/5速 1.240/6速 1.129

かなり複雑な項目なので、最初はあまり理解していなくても全く問題ない項目です。

それぞれをざっくりと解説すると、

1次減速比とは、エンジン内部にある”プライマリードライブギア”と”プライマリードリブンギア”のギア比率のこと。

2次減速比とは、”ドライブスプロケット””ドリブンスプロケット”との2つの歯車の比率を表したものが”2次減速比”といいます。 

そして変速比とは、各ギアでのトランスミッションの回転数と、エンジンの回転数の比率のこと。

 

コレを分かりやすく解説するとなると、かなりのボリューミーな内容になってしまうので、下記記事にてまとめて解説しております。 

 

動力伝達方式 

動力伝達方式チェーン

駆動方式なんて言い方をすることもありますが、要は エンジンで発生した動力をどうやってタイヤに伝えているかを示した項目。

 

基本的には8割方のマニュアル型バイクがチェーンドライブで、スクータータイプのバイクは”ベルトドライブ”が一般的です。 

アメリカンバイクなどの極一部のバイクは”ベルトドライブ”・”シャフトドライブ”が搭載されることもあり、意外と奥が深いのが駆動方式。

チェーン・ベルト・シャフトそれぞれにはメリット・デメリットがあり、乗り味にも大きく関わってくる項目ですので、それぞれの特徴・メリット・デメリットなどを知りたい方は下記記事よりご覧ください。 

  

フレーム型式 

フレーム型式ダブルクレードル

フレームとは、バイクにおける骨組みのようなモノで、住宅でいうと大黒柱や基礎のようなモノ。

CB400SFなどに搭載されている”ダブルクレードルフレーム”や、”トラスフレーム”など、その種類は多岐に渡ります。

フレームによって各種特徴やメリット・デメリットがあるのですが、バイクとして販売されている以上、どのフレーム型式だったとしても、必要十分な強度と安全性は保障されています。

 

ちなみに、同じフレーム構造をしたバイクは似たようなスタイリングになる傾向があります。

もし、好きなバイク・好みのスタイルがあるのならば、同じフレーム構造のバイクを調べてみると、新しい自分好みのバイクに出会えるかもしれません?

  

キャスター角

キャスター角25°50´

キャスター角とは、フロントフォークがどのくらい中心軸から傾いているかを示した項目です。

キャスター角が小さければ小さい程、クイックに曲がることができますし、大きければ大きい程、直進安定性が増します。

超ざっくり説明するならば、”ハンドルを切った際、車体が曲がりやすいか否か”を決める数値と思ってください。

 

下記の2つのバイクを見比べると、アメリカンタイプの方がフロントフォークの角度が付いていることが分かるかと思います。

2012年 VT1300CR ムーンストーンシルバーメタリック(カタログメイン)
出典:BikeBros VT1300 スペックページ
2020年 YZF-R1 ABS (サイドビュー)(カタログメイン)
出典:BikeBros YZF-R1 スペックページ

アメリカンバイクだったら30°超で、ネイキッドバイクなら25°くらい、スポーツタイプなら25°~25°以下をチラホラ見かけるといった印象ですね。

バイクの乗り味を決める要素ではありますが、この要素だけで大きく変わる程でもないので、割と流し見程度でいい項目かもしれません。

  

トレール量 (mm) 

トレール量 (mm)100

超簡単にいえば、タイヤの接地面の量が記載された項目です。

フロントフォークが斜めに取り付けられていることにより、タイヤの接地面というのは地面に対して、若干前方に接地しています。

このトレール量が多ければ多い程ハンドルの安定性が増し、少ない程クイックに反応しやすくなります。

先ほどのキャスター角同様、アメリカン・クルーザータイプのバイクはトレール量が多いし、スポーティーなバイクはトレール量が少ない傾向にありますね。

 

ちなみに、トレール量はタイヤの接地面を表しているので、タイヤ交換・ホイール交換で多少の変更が可能だったりします。

こちらも割とマニアックな項目ですが、バイクの乗り味を理解する上ではそれなりに重要な要素ですね。

   

ブレーキ形式

ブレーキ形式(前)油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後)油圧式ディスク

該当バイクがどんなブレーキ構成になっているかが記載されている項目です。

ブレーキの種類は、”ドラムブレーキ”か”ディスクブレーキ”の2種類で、最近の125CC以上のバイクのほとんどが”ディスクブレーキ”を搭載していますね。

基本的には、ディスクブレーキ=高性能、ドラムブレーキ=コスパ・メンテナンス性に優れている、と認識していればOKです。

 

ちなみに、一昔前のバイク・低排気量帯のバイク・コストパフォーマンスに優れたバイクなどは”ドラムブレーキ”が搭載されることもあります。

下記記事では、ディスクブレーキ・ドラムブレーキについて、それぞれの特徴などを解説しています。 

 

懸架方式(前) 

懸架方式(前)テレスコピックフォーク
懸架方式(後)スイングアーム式

バイクのタイヤをどうやって支えているのかを示した項目です。  

ほとんどの国産バイクが、前はテレスコピック式・後ろはスイングアーム式を採用しているので、基本的には、読み飛ばして問題無い項目です。

(ちなみにスクーターの場合のみ、後が”ユニットスイング式”が主流です。)

 

ここには併記されることは無いですが、個人的にはテレスコピック式ならば、”正立フォーク”なのか”倒立フォーク”なのかをチェックすることをオススメします。

”正立フォーク”・”倒立フォーク”それぞれの特徴・メリット・デメリットなどは下記記事よりご覧ください。

 

タイヤ関連項目

タイヤ(前)110/70-17
タイヤ(前)構造名バイアス
タイヤ(前)荷重指数54
タイヤ(前)速度記号H
タイヤ(前)タイプチューブレス
タイヤ(後)140/70-17
タイヤ(後)構造名バイアス
タイヤ(後)荷重指数66
タイヤ(後)速度記号H
タイヤ(後)タイプチューブレス

そのバイクに搭載される”純正タイヤ”の詳細が記載された項目です。

この中で極力知っておいた方がいい項目は、タイヤ構造名とタイヤタイプでしょうか。

 

タイヤ構造とは、その名の通りタイヤの構造のことを指しています。

バイアスタイヤとラジアルタイヤの2つがあり、バイアスタイヤは低価格で乗り心地が良く、ラジアルタイヤは高耐久・高グリップと全く異なる特徴を持っています。

 

タイヤタイプの項目には、チューブタイヤ・チューブレスタイヤのどちらかが記載されます。

チューブタイヤは安価かつ衝撃に強く、チューブレスタイヤは高グリップかつ釘などを踏んでも空気が抜けにくい構造になっていたりと、こちらも全く異なる特徴を持っています。

 

一概にどちらが良いとはいえませんし、後からカスタムをすれば、ほとんどのタイヤを履けてしまうので、最初はそこまで気にしなくてもいいかもしれません。

もしタイヤについてもう少し知りたい方は、下記記事よりご覧ください。

 

最後に

今回はバイクのスペックについて”網羅的”に解説してみました。

 

バイクを知る上で、スペック表は読めるに越したことはありません。

分かり辛い用語や、複雑な項目なども多くありますが、理解できればバイク選びの強い味方になりますよ。

2万字近くの超ボリューミーな記事なので、めちゃくちゃ疲れましたが、誰かのためになればと思い書いてみました。

 

 

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以上、最後までご覧いただきありがとうございました。