キックの魅力&メリット・デメリット解説&キック付きバイク紹介

昔は一般的でしたが、時が経つにつれて無くなりつつある バイクの”キック” 

教習所なんかでやり方を教わるわけでもないし、今からバイクに乗る人ならば、キックについて全く知らないままバイクライフを終えることもあるでしょう。

 

ただ、キックの魅力に取りつかれたことのある人間からすれば、なんか勿体無い話だなと思います。

というわけで今回の記事は、バイクの”キック”についてのまとめ記事です。

 

こんな方に向けた記事です。

キック(キックスターター)ってなに?
 
キックのメリット・デメリットって?

キックスターター付きのバイクってどんなバイクがあるの?

 

この記事を読めば、キックについて多少理解が進むと共に、キックの魅力に気付けるかも?  

 

 

目次

キックスタートとは

凄くシンプルに説明すると、自分の足でペダルを踏みこむことでエンジンをかける始動方式です。

原付バイクに乗ったことのある方なら、エンジンの右側に付いている”折り畳み式のペダル”って言えば伝わりますかね。。。?

 

車もバイクもボタン一つでエンジン始動できるセル式が一般的ではありますが、バイクの世界では結構最近までキック式のバイクが世の中に出回っていました。 

 

セル/キック併用式について

バイクは、車と違ってバッテリーが上がりやすい乗り物なので、バッテリー上がりの状態でも始動できるキック式が補助的についていることが多くあります。 

 

最近では環境への考慮から”電子制御”が進んでいるため、こういった原始的な始動方法を取るバイクはとても少なくなりましたが、原付バイクなどには今でも搭載されていることも。 

  

デコンプについて

キック式のバイクにかなりの確率で付いている機能です。

 

専門的な解説はあえて割愛しますが、非常にざっくり説明すると、キック始動しやすくするための機能だと思ってください。 

 

デコンプレバーが付いているモデルなら、そのレバーを引けば軽い力でキックができます。

デコンプレバーが付いていないように見えても、自動的にデコンプしてくれるモデルもあります。(オートデコンプ機能) 

 

ちなみに、個人的にはデコンプ無しで始動することがカッコいいって思ってた時期があります。(キック愛、こじらせてます。)

 

   

キックの魅力

”人馬一体”という言葉があります。

もともとは平安時代の流鏑馬(やぶさめ)に由来する言葉で、乗り手と馬が一つになっている巧みな様を指す四字熟語ですが、これはバイクとライダーの関係に当てはまると思っています。

 

バイクの調子や、アクセルの煽り具合などを考えながらキックペダルを踏み下ろす。

最初はうまくいかなくて、乗る前に疲れ切ってしまったりすることもあります。 

 

何度も挑戦するうちに、そのバイク固有のクセなんかが掴めてきて、段々と上達していきます。

こういった儀式的な作業を繰り返すことにより、バイクとの一体感が高まるように感じます。

 

所有者なら一発で始動するけど、他の人にキックさせたら全然かからないなんてこともあります。 

 

バイクと対話を重ねて、自分にしか乗れないバイクに跨る、まさに人馬一体ですよね。

そんなん、バイクに対する愛着も高まるってもんですよ。

 

 

キックのメリット

バッテリー上がりに効果あり  

始動時に電気を必要としない or 少量の電気しか必要としません。

つまり、バッテリー上がりの対策になるってことです。

セルモーターを回すための電力はソコソコ高いですが、キック式であればバッテリーが弱っている時でも始動することが可能です。

普段よくバイクに乗る人にとっては気休めレベルではありますが、あれば頼もしい存在なのは間違いありません。

 

より軽量・コンパクトにすることが可能

バイクによっては、バッテリーを排除して、シンプルでスタイリッシュな形にするためにキック始動を取ることもありました。

スカチューン・チョッパーなどのスタイルでは、バイクのバッテリーを外したり、小型化することが出来るためキック始動のバイクが選ばれることがあります。

2ストレーサーレプリカ全盛時代では、軽量化の為、セルとバッテリーを排除したバイクが多く輩出されたこともあります。 

 

  

キックのデメリット

ちょっとだけ面倒

一発で始動させられるなら、ちょっとだけの手間で済みます。

ただ、そうはいかないのがバイクなんですよね。

調子が悪くなったりすると、キックを何回してもかからないこともあります。

涼しい季節なら、多少の運動程度に感じるかもしれませんが、夏場でそんな状況になったら結構ツラいですよね。

 

エンストで焦る

エンストすると、ライダーは焦りますよね。

焦った状態だと、キック式のバイクのエンジンをかけることは難しかったりします。

エンストする回数なんてたかが知れていますが、セル付きのバイクと比較すると、相当大変です。

 

ケッチンが怖い

特定の条件下でキックスタートを失敗してしまうと、キックペダルが勢いよく逆方向に跳ね返るという現象が起きます。

これを”ケッチン”といいます。

跳ね返る反動によって、そのまま吹き飛ばされたり、ペダルが足から外れて スネ や ヒザ を強打したりすることもあります。

ちなみに大排気量になればなるほど強烈になりますので、ヴィンテージハーレーなんかは非常に危険みたいですね。

(ハーレー好きの所ジョージさんもケッチンで怪我してましたね。)

 

ちなみに、前述したデコンプ機能は、キックをしやすくなる為の機能と記載しましたが、ケッチンを防ぐ機能でもあります。   

ぶっちゃけ、ほとんどのバイクはデコンプ付きなので、安心してキックができますよ。

 

キックスターター付きバイク紹介

少し長くなってしまったので、記事を分けています。

市場で見かけやすいバイクにフォーカスをあてて記事を書いています。

 

 

終わりに

今回は、キック始動について記事にまとめてみました。

 

キック始動のバイクはノスタルジーに浸ることが出来る、数少ないバイクです。

 

不便を楽しむことが出来る方には非常にうってつけのバイクなので、キック始動が出来るバイクにこだわってバイク探しをしてみても面白いですよ。

 

管理人のキック愛が溢れてしまったので、見辛い記事になっていたらすみません。

 

この記事が 少しでも多くの方の役に立てば幸いです。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました!