正立フォーク・倒立フォークについて解説してみた。【特徴・メリット・デメリット】
早速ですが、”倒立フォーク”とか”正立フォーク”というワードを聞いたことはありませんか?
スペック表に記載されていたり、バイクの話をしていると結構頻出する単語ですよね。
要はフロントフォークの種類なんですが、どんな特徴があるのかしっかりと理解できていますか?
今回はそんな”倒立フォーク”・”正立フォーク”について、ざっくり解説していく記事です。
この記事を読めば、下記の内容を理解することができますので、是非最後までご覧ください。
・スペック表に記載されている、”懸架方式”について理解できる。
・”正立式フォーク”・”倒立式フォーク”の特徴や、メリット・デメリットも理解できる。
・バイクのフロントフォークについて理解が”少し”深まるよ。
目次
フロントフォークとは?
フロントフォークとは、バイクの前輪に取り付けられた”衝撃吸収する為のパーツ”です。
普段見かけるバイクのほとんどは”テレスコピック式フォーク”と呼ばれるモノが一般的で、”正立”・”倒立”の2種類があります。
その他にも、古いハーレーに付いている”スプリンガーフォーク”・”ガーターフォーク”や、古いカブに付いている”ボトムリンク”などの種類がありますね。
ただ、これらのフォークは一般的では無いため、今回の記事では詳細な説明は省きます。
テレスコピック式フォークの仕組み
テレスコピックとは、望遠鏡という意味です。
上記画像のように、まるで望遠鏡を伸縮させるように衝撃吸収をすることから、名付けられたとされています。
ちなみに、太くてゴツめのチューブを”アウターチューブ”、細くて銀メッキ加工のチューブを”インナーチューブ”と呼びますので覚えておきましょう。
”正立”と”倒立”の見分け方
念のため、”正立フォーク”と”倒立フォーク”の見分け方も説明します。
上が”正立フォーク”で、下が”倒立フォーク”です。
見分け方は簡単で、パイプの太い部分が上か下かで判別することが可能ですね。
”正立フォーク”の特徴について
ほとんどのバイクに搭載されているのは正立フォークといってもいいくらい、圧倒的なシェアを誇っています。
特徴としては、圧倒的コストパフォーマンスと耐久性。
走行性能については、後述する”倒立式フォーク”のほうが優れているとされるものの、正立フォークも十分な性能を持っていたりします。
耐久性が高いので、通勤やロングツーリングなど、ラフに使う方には正立フォークの方がオススメですね。
”正立フォーク”のメリット
・倒立式と比較して軽量。
・構造が簡単でコストが安い。
・倒立式よりも耐久性が高く、劣化し辛い。
大多数のバイクに搭載されていることからも分かるように、非常に優れた性能だと思います。
耐久性がバツグンに良いですし、維持も簡単。
仮に修理が必要になったとしても、倒立フォークよりはお財布に優しいのもありがたいですね。
”正立フォーク”のデメリット
・剛性が低いため、強い衝撃を受けた際に脆い。
・倒立式と比較すると、走行性能は低い。
・高級バイク=倒立式という構図が一般的な為、安っぽく見られやすくなる。
まず、軽量なため事故の際に脆いデメリットがあります。
そして倒立フォークと比較して、価格が安い分走行性能があまり高くないというデメリットがあります。
とはいえ、強いて言えばというレベルの話なので、そこまでデメリットを感じる機会は少ないかと思います。
ぶっちゃけ書いている私自身も、倒立フォークの方が明確に優れていると感じる機会はほぼゼロです。
”倒立フォーク”の特徴について
”倒立フォーク”がついたバイク=高性能・高級なバイクとされるくらいゴージャスなフロントフォーク。
剛性の高いアウターチューブが上部に搭載されている為、重心が高めのバイクとなります。
重心が高いと路面をしっかりグリップできる上、軽快なハンドリング・重心移動などもしやすいです。
またサスペンションが深く沈み込みやすい為、路面の衝撃吸収の面でも優れています。
そのためスポーツ系のバイクや、オフロード系のバイクに搭載されることが多いですね。
”倒立フォーク”のメリット
・バネ下重量が軽くなるため、高い走行性能を誇る。
・剛性が高い為、衝撃を受けた際に変形しにくい。
・高性能で見た目が豪華な為、バイクに高級感が出る。
走行性能が非常に高いため、正立フォークと比較するとグッと運転しやすくなります。
とはいえ正立フォークでも十分運転が可能ですし、実際のところは、見た目がカッコいいという面が一番デカいんじゃないかなと思っています。
私自身、倒立フォークが付いているってだけで、ちょっといいバイクだなって思ってしまったりすることもありますし。
”倒立フォーク”のデメリット
・正立フォークと比較して耐久性が低い。
・高重心で高重量な為、取り回し辛くなる。
・正立フォークと比較して、修理費用が高額。
デメリットは、コストがかかることによる修理費用の高額化と、耐久性の低さでしょうか。
倒立フォークの構造上、オイル漏れが起きた際に下に流れ落ちてしまう為、すぐに修理をしなければなりません。
また、路面に近い位置に重要な部品が固まっている為、路面から飛んだ石などが故障の原因になったりすることもあります。
総じて、性能は良いもののメンテナンス性・耐久性というのは難アリといったところですね。
あわせて読んで欲しい記事
バイクの”スペック表”にフォーカスを当てた記事も書いています。
スペック表にまつわることなら”ほぼ”網羅していますので、もしスペックについて分からないことがあれば下記記事をご覧ください。
最後に
今回はバイクの”倒立フォーク”・”正立フォーク”について解説をしていきました。
よく聞く割に、何となくで理解している方も多いワードでは無いでしょうか。
バイク選びの際にはフロントフォークが”正立”か”倒立”なのかを踏まえて探すと、よりあなたにマッチしたバイクが選べますよ。
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以上、最後までご覧いただきありがとうございました。