【初心者向け】バイクの 気筒数 ってなに? メリット・デメリット解説【単,2,3,4気筒】
どうも、hex385です。
早速ですが今回は、バイクの気筒数について解説していこうと思います。
バイクに乗り始めたばかりの頃は、あまり意識することはないかもしれませんが、バイクの性格を決める重要なファクターです。
もし全くわからない方であれば、この記事を読んで ざっくりとでも要点を掴んでいただければと思います。
目次
バイクとエンジンの関係とは
気筒数を解説する前に、説明が必要かと思いましたので、簡単に説明します。
バイクの乗り味って、どんな部分が影響していると思いますか?
車高の高さ? それとも車体のフレーム?
どちらも正解ではあるのですが、バイクの乗り味にとても影響を与える部品があります。
それは、エンジンです。
自分の股座にエンジンが収まっていて、そこから感じる振動(俗に言う鼓動感)、タイヤに伝わるパワーなどを感じながら運転します。
そのエンジンのキャラクターを司るのが、気筒数です。
気筒とは何ぞや?
気筒数によって、大事な心臓部であるエンジンの特性が大きく変わっていきます。
エンジンは、ピストンを上下させることによって動力を伝えています。
そのピストンの数によって単気筒・2気筒・3気筒・4気筒などと呼ばれています。
ちなみに、排気量は、ピストンの1往復で充填される気体量のことをいいますので、単気筒ならピストン1つで充填される気体量、2気筒ならピストン2つで充填される気体量を合わせたものが排気量にあたります。
次の項目から、さっそく気筒数によるフィーリングの違い・メリットデメリット等を解説していきます。
単気筒(シングル)
エンジンの中では最もシンプルなタイプで、エンジンが発明当時から存在するほど。
50CC~400CCクラスで車種・スタイル問わず良く搭載されているエンジンタイプです。
代表的なバイクは、SR400 スーパーカブ etc…

鼓動感が強い
エンジンの振動が強く、独特の鼓動感を感じることが出来ます。
文字では伝え辛いのが歯がゆいですが、乗ったらきっと分かるハズです。
トルクフルで、街中では頼もしい相棒
これも単気筒の特徴の一つで、低回転時のトルクが強いです。
低回転時の加速力があるので、街中で走る分には十二分に楽しめるエンジンです。
メンテナンス性に優れ、整備が比較的手軽
シンプルな構造な為、メンテナンスが非常に楽にできます。
これは、気筒数が上がればあがるほど面倒くさくなる傾向がありますので、単気筒が一番メンテナンスが楽だといっても過言ではありません。
あまりスピードは出ません。
低速は楽しいし、鼓動感も楽しめますが、高速になると状況は一変します。
その他の気筒のバイクと比較すると、高回転での伸びが悪く、加速につれてエンジンの振動は増していきます。
低速では心地良かった鼓動も、高速帯だとただの振動に変わってしまいます。
2気筒(ツイン)
単気筒よりもシリンダーが一つ増えたタイプのエンジンです。
シリンダー(ピストンの入れ物)の配置によって、様々な種類があります。(並行・V・L・ボクサーetc…)
配置によって乗り味が変わるって、奥が深いですよね。
代表的なものでいくと、ハーレーの「Vツイン」 ドゥカティの「Lツイン」 BMWの「ボクサーツイン」など。

独特な鼓動感が楽しめる
単気筒には劣りますが、こちらもエンジンの振動が強く、独特の鼓動感を感じることが出来ます。
また、単気筒ではどうしても低排気量のバイクがメインですが、二気筒になると大排気量のバイクにも搭載されるようになります。
ハーレーなどのアメリカンタイプに搭載されるツインエンジンの独特なフィーリングに虜になる人も多いですよね。
バランスよく走れるトルクフルなエンジン
トルクが十分あり、街中でも高速域でもバランスよく走れるエンジンです。
単気筒よりもトルクを多少マイルドにして、高速域にも多少割り振ったような印象です。
全体的にバランスの良いエンジンタイプですね。
振動が気になる方はやめたほうがいいかも?
同排気量帯の単気筒と比べると、多少マイルドになりますが、エンジンの振動はまだ比較的大きいです。
高速帯も問題なく走りますが、やはり振動が大きいので、長時間の運転だと疲れやすいかもしれないですね。
3気筒(トリプル)
3気筒ですが、ここ数年でどんどんシェアが増えています。
が、正直に白状すると、この3気筒のバイク、乗ったことないです。
なので、ちょっと内容が薄くなりますがお許しください。。。
代表的な車種: XSR900 MT-09 ストリートトリプル KH マッハ etc…

2気筒と4気筒の良い所を備えている?
「XSR900」という3気筒のバイクを試乗した友人曰く、2気筒よりも高回転が回せて、4気筒よりもトルクを感じやすいため なかなか面白い、とのことでした。
マイノリティだが、ゆくゆくは・・・?
3気筒のバイクってもともと数がとても少なくて、最近人気が出ているとはいえ、まだまだメジャーなスタイルとは言い辛いです。
ただ、今後この人気が続くようであれば、もっとメジャーなスタイルへ変わっていくでしょう。
4気筒(4発)
教習車でおなじみの「CB400SF」に代表される、4気筒バイクです。
国内メーカーでは非常に一般的な気筒数で、現在だと400CC~のクラスのバイクに多く搭載されています。
もともと4気筒のエンジンは日本のHONDAが発祥で、今現在も国内メーカーがラインナップし続けている、とても優れたエンジンです。
乗り味は、教習所で味わえるので、ほとんどのライダーが1度は経験できます。
代表的な車種: CB400SF XJR1300 KATANA Ninja1000 etc…

高回転まで回るエンジン
単気筒や2気筒のエンジンと比べ、かなり高回転まで回すことが可能なエンジンです。
途中でパワーが落ちることなく、回せば回すほど加速していく乗り味は、一度乗ったら癖になる人も多いですよね。
但し、低回転時の加速力はあまり無いので、エンジンを回すことでカバーする乗り方になります。
振動が少なく、長距離も走りやすい?
鼓動感が~ と単気筒や2気筒で説明しましたが、4気筒はその鼓動感が少ないです。
デメリットでもありますが、基本的には「鼓動感がない=無駄な振動が少ない」ということでもあるので、長距離を走っても疲れにくいメリットがあります。
メンテナンスが少し大変
単気筒の項目でも話しましたが、気筒の数が増えるほどメンテナンスが大変になってきます。
例えば、単気筒だと1つの作業で良かったのに、4気筒だと4つの作業が必要になったりします。
高性能が故、部品点数が多くなるから、仕方ないですね。
まとめ
今回は、エンジンの気筒数について、ざっくりと解説いたしました。
かな~り大雑把に書いたので、伝わり辛い点があるかもですね、すみません。
ある程度バイクに乗っていると、この気筒が自分に一番あってるな~とか、その人の趣味趣向がはっきり表れやすいです。
バイクの性格を決める重要な要素ですので、こういった点も意識しながらバイク選びをすると楽しいですよ。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。