KAWASAKI ”KSR110/PRO”をざっくり解説してみた ~Hex385の名車解説!~
今回も”名車解説”シリーズを書いていきます。
軽量・コンパクト・足付き性バツグンで手軽に乗れて、街乗りに最適。
コレを突き詰めたカテゴリーが所謂”4mini”と呼ばれるバイク達。
その中でも、かなり異色のルックスと性能をしているバイクをご紹介します。
というわけで、今回ご紹介するバイクは、KAWASAKIの”KSR110/PRO”でございます!
例のごとく、全く知らない人にも"ある程度は"理解できるよう記事をまとめました。
「KSR110/PRO、欲しいな」と思っている方に向けて書いておりますので、ご参考になれば幸いです。
※なお、管理人はバイクのプロでは無いので、細かい所が間違ってたりする可能性がございます。
目次
KSR110/PROってどんなバイク?
メインのバイクとしても十分な楽しめる性能ですし、軽くてコンパクトなのでセカンドバイクにも最適。
本当に幅広い層にオススメできるバイクですね。
さらにいえば、発売から年数が経過しているバイクなので中古相場も安定していますし、カスタムパーツも豊富にあります。
いつものように分かりやすく一言で説明するならば、「最強の遊べる4miniバイク」といったところ。
4miniについてピンとこない方はとりあえず、ミニサイズの遊べるバイクだと考えてもらってOKです。
※4miniについては下記記事にて解説しておりますので、あわせてご覧頂ければ幸いです。
KSR110/PROの魅力について
人によって感じ方はそれぞれですが、とりあえず管理人が考える魅力なんかをまとめてみました。
取り回しやすいコンパクトなボディ
見たまんま超コンパクトなボディなので、取り回しに関する不安感はゼロ。
100キロを切る車体重量なので、下手すると持ち上げられるレベルの軽さです。
筋力に自信が無い人でも、立ちゴケの心配は無用といっても良いでしょう。
モタード系のバイクなので、最低限オフロードタイヤを履かせればどんな道も難なくこなしてくれるし、軽量で足付き性もバツグンなので、オフ初心者に持ってこいのバイクでもあります。
カスタムパーツが豊富
吸排気系・電装系・外装系と基本的なパーツは全て揃っている印象。
ノーマル状態から、チューンを重ねていく楽しみ方が出来るバイクですよ。
このバイクはノーマル状態だと”自動遠心クラッチ”を搭載しているのですが、パーツを組み込めばマニュアルクラッチに変更することも可能。
「カスタムが好き」・「カスタムをしてみたい。」という人にはうってつけのバイクだと思います。
燃費が良い・航続距離が長い。
こういう小さいバイクって、航続距離が短くてこまめに給油しなければならないイメージじゃありませんか?
でも、小さいバイクだと侮るなかれ。
タンク容量が7.3Lとかなりの大容量です。
燃費も良く、大体リッター35kmは走るので、航続距離もかなり長いバイク。
見た目はミニサイズですが、フルサイズの250CCの平均値くらいは走ってくれるバイクですよ。
KSR110のデメリットとは?
人によっては気になるかもしれないレベルのデメリットですが一応記載を。
積載能力は低め。
これまた見た目通りですが、積載能力はかなり低いです。
長距離走行もこなせるバイクなので、泊りがけのツーリングに持っていきたいと思うユーザーもいらっしゃるかもしれませんが、それは結構難易度が高いです。
一応、専用キャリアなども販売されておりますが、それを付けたとしても多少マシなレベル。
結局のところ、ライダーのパッキング技術次第ではありますが、荷物の取捨選択は必須ですね。
基本的にはキックオンリーのバイク。
人によっては気にならない項目ですが、このバイクは”基本的に”キック始動のみのバイクです。
キック始動がメンドクサイ人、始動性がいいバイクじゃないとダメな人なんかは注意が必要です。
”基本的に”と記載したのは、
・KSR110の一部年式ではセル・キック併用式のモデルがあること。
・カスタムパーツにて後付け可能。(取り付け難易度高め&パーツ入手難)
こういう例外があるため。
どうしてもキック始動がイヤな方は、中古で該当するKSR110を探してみることをオススメします。
KSR110の年式・モデルについて解説
KSR110は年式による仕様変更が少ないバイクですが、モデルによって変更点が多いバイクです。
中古でKSR110を探す際には、どんな違いがあるか理解した上で購入しましょう。
KSR110(2003~2008年)
・2003年に発売開始の定番モデルで、基本的にKSR110といったらこのモデル。
・ノーマルは自動遠心クラッチを搭載しているので、AT限定小型免許でも運転可能。
基本的にKSR110といったらこのモデル。
中古のタマ数もそれなりに多いですし、排気量・経過年数の影響でかなり手頃に購入可能です。
このバイクを探す際に重要なポイントは、クラッチ機構がどっちなのかを知ること。
何も記載が無い場合は、自動遠心クラッチ(スーパーカブのようなクラッチ機構)なので、クラッチ操作が必要なくスクーター感覚で運転ができます。
逆に、”油圧クラッチ”や”クラッチ付き”と記載があれば、普通のバイクのようなマニュアルクラッチモデルといえます。
パーツをゼロから取り付ける・取り外すにはそれなりに面倒なため、折角中古で探すなら、どっちのモデルか調べた上で購入しましょう。
また中古バイクあるあるですが、自分が欲しいカスタムパーツが付いている車体を探すと、お財布に優しくてGoodですよ。
KSR110 逆輸入モデル(2013年)
・日本での販売終了後、海外の継続生産品を逆輸入したモデル。
・かなりのレアモデルだが、デフォルトでセルキットが付いていたりとメリットも多い。
正確な販売台数は不明ですが、ごく少数輸入されたレアなKSR110です。
見た目に変更が加えられていたり、フォークブーツが搭載されていたり、セルキットが付いていたりと、高年式なだけあって使いやすさが向上しています。
あくまでもレアモデルなので、中古市場にもなかなか出てきませんが、もしKSR110を探す際には狙ってみるのもアリです。
(年式の項目が2013年になっていたらそのKSR110は激アツってことです。)
KSRPRO/KSR110PRO(2014年~)
・2013年式同様、海外生産の海外専用モデルを逆輸入したモデル。
・デフォルトでマニュアルクラッチが搭載された高年式モデル。
タマ数は少なめですが、KSR110の中では最後の年式となるモデルです。
上述した、2013年の逆輸入モデルと外装・装備はほぼ同様で、少数輸入されたモデルとなります。
KSRPROはノーマル状態でマニュアルクラッチを搭載しているので、マニュアルクラッチでも良い方はこのモデルが一番オススメですね。
(逆輸入モデルのためネットでもあまり情報が出てこないのですが、恐らく2015年に生産終了。)
KSR110/PROの系譜
KSRがどんなバイクかより深く理解するために、KSR110というバイクの系譜について説明をしてみます。
ちょいとマニアックな話かつ余談レベルですが、是非ご覧頂ければ幸いです。
KS-1&KS-2【祖先たるバイク】
KSR110の祖先たるバイクが、1988年に登場したKS-1&KS-2です。
KS1と2の大まかな違いは、1が50CCで2が78CC。
見た目からして「KSR110に似ているな」と納得できるスタイリングで、この時点でデザインは完成されていたことが分かります。
KSR-Ⅰ&KSR-Ⅱ【ミニモト人気の立役者】
1990年に発売された”KSR-Ⅰ&KSR-Ⅱ”は、KSシリーズから正統進化したモデル。
排ガス規制により1998年モデルにて販売終了となりましたが、最後の”2スト”&”ミニモト”として、絶大な人気を誇るバイクでした。
このバイクの人気があったから、KSR110が販売されたといっても過言ではないでしょう。
ちなみにKSシリーズ同様、KSR-ⅠとⅡの大きな違いは排気量です。(50CCと79CC)
Z125【KSR110を受け継いだNewモデル】
日本では2008年に生産終了となったKSR110ですが、後継機種も存在しています。
KAWASAKIの人気シリーズである”Zシリーズ”をベースとしながらも、”KSシリーズ”が主戦場としていた低排気量帯に殴り込みをかけたバイク。
見た目は”KSR110”とかけ離れていますが、軽量・コンパクトな性質はまさに”KSシリーズ”そのもの。
かなり新しいバイクなので詳細な解説はしませんが、”KSR110”が中古で不安という方はこの”Z125”も選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
(2016年から現在まで継続販売中なので新車で購入可能。)
あわせて読んで欲しい記事
その他の”名車解説”をご覧になりたい方は下記記事でまとめております。
興味がある方は是非ご覧頂ければ幸いです。
終わりに
今回は名車解説ということで、KSR110/PROを解説してみました。
”4mini”カテゴリの中では、個人的に超オススメのバイクです。
”4mini”のイジる楽しさも学べますし、走行性能も悪くない上、オフロードタイヤを履かせればオフも十分楽しめる。
色んな用途で楽しめる、かなりマルチパーパスなバイクでしょう。
今はZ125PROへと生まれ変わってしまったバイクですが、個人的にはKSRの見た目の方が好きでした。
モタード・オフロードのような見た目が好きな方なら、このデフォルメ調の見た目だけでご飯3杯はいけますね。
当ブログでは、初心者向けのバイク記事をメインに様々な記事を更新しております。
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以上、最後までご覧いただきありがとうございました。