雨の日にバイクに乗る危険性&安全に運転するための5つのポイント

突然ですが、皆さんは雨の日にバイクに乗りますか? 

多分、8割ぐらいの方は”乗らない”っていう選択をするとは思います。

 

理由はたくさんありますけど、

濡れるのがイヤ!

危ない!

 

大体は、この2パターンですよね。

まぁ、濡れるのを嫌うのは、すぐ理解できると思います。

ただ、危険性については、一言ではちょっと理解し辛いですよね。

  

というわけで、今回の記事は”雨の日の危険性”についてフォーカスを絞った記事です。   

 

管理人自身、バイクで日本縦断した経験や、通学・通勤にバイクを使っていた過去があります。

雨に対する経験値はかなり高めだとは思いますので、その経験や主観を盛り込んだ記事になります。

 

この記事を読めば、下記の疑問点を解消することが出来ますので、是非最後までご覧いただければ幸いです。

疑問点

雨の日にバイクに乗ることって、”具体的に”どう危険なの?

雨の日のバイクの走り方って、どこを意識すればいいの?

  

  

目次

雨の日にバイクに乗ることの危険性とは

「私は、雨が降っている日はバイクに乗りません。」

「だって、危ないもん。」

多くのライダーはこういう考え方ですよね。

それは、実際に走ってみて経験してきたものが積み重なった結果だと思います。

 

まだバイクに乗ったことの無い方、最近バイクに乗り始めた方なんかは、なぜその結論に至るか疑問に思うこともあるかと思いますので、雨の日の危険性について説明していきます。

  

路面状況がとても悪くなる

雨が降っている状況では、濡れた路面を走ることになります。

濡れた路面は、乾いた状態と比較して”とても”滑りやすくなっています。

晴れた日と同じようにバイクを運転してしまうと、滑って転倒してしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

 

雨天の場合、下記のような滑りやすいトラップが増えるのも、路面状況が悪くなる原因の一つですね。 

(マリオカートのバナナくらい鬱陶しいです。)

雨天に潜むトラップ

マンホール

水溜まり

白線 

側溝などにつけられている金網

  

  

視界がとても悪くなる

様々な要因がありますので、ざっくり箇条書きで説明します。 

 

視界が悪くなる要因

太陽が雲に遮られているため、暗いなか運転しなければならない。

ヘルメットやミラーに雨粒が付いて見辛くなる

湿度、温度の関係で、ヘルメットが曇りやすくなる。

  

バイクは車と違って、ワイパーもないし、曇り止め機能もついてないので視界確保が大変です。

  

  

通常時よりも制動距離が長くなる

まず、制動距離をざっくり説明すると、「ブレーキをかけてから停止するまでの距離」です。

 

濡れた路面は、タイヤと路面の摩擦力を弱くします。

ブレーキは、タイヤと路面の摩擦力を強くすることで停まるように出来ていますので、制動距離が通常よりも長くなってしまうんですよね。

(ちなみに、タイヤと路面の摩擦力がゼロになってしまうと、スリップしてしまいます)  

 

要は、雨の日はいつもよりも停止するまでに時間と距離がかかるってことが分かればOKです。

  

  

身体・精神ともに消耗しやすい

ざっくりと危険性について述べてきましたが、雨の日っていうのは多くの危険が潜んでいます。 

 

適切なレインウェアを装備していたとしても、雨に打たれるだけで、いつも以上に体力を消耗します。

また、危険なシチュエーションと隣り合わせのため、精神もすり減っていきます。

 

そんな状況で、無理をしてバイクに乗り続けてもロクなことにならないことは想像できますよね。

多少の慣れはありますが、結局しんどいもんはしんどいですよ。

  

  

最強の雨対策ってあるの?

雨の日にバイクに乗る場合、普段より危険が増えるってことは理解頂けたかと思います。

「じゃあ雨の日の対策とか無いの?」 

こう考える方もいらっしゃるとは思いますので、最強の対策方法もお伝えしておきます。

 

雨が降っている日はバイクに乗らないこと(すなわち”最強”)

 

多くのライダーがこの結論に至っている以上、これが最適解です。

最強の護身術は”闘わない”ことだし、絶対に負けない方法は”闘わない”ことなんですよね。

 

   

ええ、元も子もない話なのは重々承知しています。

ツーリング中に急な雨が降ってきたり、通勤・通学でどうしてもバイクを使わなきゃいけなかったり。

そんなシチュエーションも、多くありますからね。

 

  

雨の日のライディングで意識してほしいポイント

本音をいってしまえば、極力雨の日にバイクに乗って欲しくはないです。

しかし、どうしても雨天走行をしなければならない場合も あると思います。 

そんな時に備えて、雨天走行時に意識してほしいポイントを5つにまとめてみました。

 

いつもよりも速度を落として走る

一番大事なことです。

「急に雨が降ってきた・・・」こんなシチュエーションだと、自然と焦って運転してしまいがちです。

 

でも、急いで目的地に向かおうとはしないでください。

もし車に煽られたなら、路肩に停車して道を譲りましょう。

雨に濡れると、気持ちが滅入るし、イライラすることもありますが、事故に遭ってまで優先すべき感情では無いでしょう。

 

 

急な動作はなるべく控える

急加速を控える

急加速をすると、タイヤが路面にグリップする力が弱いため、そのまま空転する場合があり非常に危険です。

また、急加速をするということは短時間でスピードが乗るということ。

急ブレーキ、急ハンドルなど、他の急動作を起こしやすくなりますので、危険です。

 

急ブレーキを控える

雨天時の急ブレーキは本当に危険です。

管理人自身、コレが原因でバイクを1台廃車することになりました。(事故の詳細をまとめた記事はコチラ)

 

雨天時の急ブレーキは、簡単にタイヤロックへと繋がります。

特に前輪のタイヤロックは、「転倒→バイクから投げ飛ばされる…」最悪のコンボが発生しやすいです。

最近のバイクだとABS搭載が義務付けられていますので、昔に比べて安全にはなりましたが、ABSだろうが制動距離は伸びますので、急ブレーキが必要の無いような運転を心がけましょう。  

※ABSについてよく分からない人は下記記事にまとめています。

  

急ハンドルを避ける

急ブレーキと同様に、危険から回避するために使用されがちな行為ですが、やはり危険です。

乾いた路面では、タイヤがグリップしてくれるので大丈夫な場合もありますが、雨天時ではスリップからの転倒に繋がりやすいですからね。

カーブを曲がる際なんかも、急ハンドルをせず、ゆっくりと曲がりましょう。

 

 

路面状況を確認しながら走る

文字で見ると難しそうですが、実はすごく簡単なことです。

要は ”滑りやすいモノ、障害物はなるべく避けて走りましょう” ってことです。

※滑りやすいモノ・・・マンホール / 白線 / 水溜まり etc…

 

ちなみに、無理に避けることもよくないです。

というのも、マンホール・白線などは、ライダーのことを考えて配置されているわけではないです。

つまり、どうしても避けられないような配置に出くわすことがあるんですよね。。。

 

「避けらんねえ」

 

そんな場合は なるべく車体を傾けずに、真っ直ぐ踏み越えるイメージで通過しましょう。

(ブレーキやアクセルなどの加減速は極力しないこと!)

 

 

極力、視界を広くもつ

危険予測をするためには、視界を広くもつことが重要です。

雨天時には、いつもの運転以上に、素早く察知して 余裕をもって対応する必要がありますからね。

 

ちなみに、視界を広くもつ=なるべく遠くを見渡す、ということだけではないのでご注意ください。

先ほど”路面の状況を確認しながら走る”と記載した通り、近くの路面を確認することも大事です。

 

ぶっちゃけ、”遠近両方”に意識をもって走行することは難しいです。

しかし、いつもより速度を落とすことで格段と意識しやすくなりますので、是非試してみてください。

 

 

休憩をする

ライディング中の意識とはちょっと違いますが、大事なことなので伝えます。

 

雨の日の運転って意識することが多くて大変です。 

 

もし、時間に余裕があるなら休憩して、雨が通り過ぎるのを待つのも大事なことです。

最近はスマホで雨雲レーダーを確認することもできますし。

 

ロングツーリングなどで、防水装備を使ってでも走る場合なら、いつもより休憩の回数を増やすことをオススメします。 

あなたの想像以上に体力・精神力を消費していますからね。

 

 

まとめ 

ちょっとボリューミーな内容になってしまったので、超ざっくりと要点をまとめます。

まとめ

雨の日は危険がいっぱい!
  
・だから、”走らない選択肢”が取れるならそれが”最強の対策”だよ!
 
・もし走らざるを得ないなら、いつも以上に安全運転しよう!
 
いつもより疲れやすいから、こまめな休憩も大事!

 

雨の日は、バイクの天敵です。

何度でもいいますが、普段以上の安全運転を心がけましょう。

 

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。