【初心者向け】バイクのABSって何?~分かりやすく解説~メリット・デメリット・義務化etc

今回の記事は、ABSにフォーカスを当てた記事です。

バイク初心者や、バイクに乗りたいって思っている人は知っていた方がいい情報だと思います。 

もし、何のことかさっぱりな方なら是非ご覧ください。 

 

こんな人に向けた記事

そもそもABSって何?

ABSのメリット・デメリットって何?

ABSが義務化されてるって本当?

 

 

目次

ABSって結局何なの?

ABSは、Anti-lock Braking System の略です。

Anti とは 「反対」「対抗」なんて意味で、ネット界隈でも「ファン」の対義語みたいな意味で使われていますよね。

要は、ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐ機能です。

 

 

この動画を見れば違いは一目瞭然!

まずはABSの有無でどれだけ違いがあるのかを見て頂きたいですね。

1分程度の動画ですが、この動画を見れば一発で分かります。

 

 

 

ABSのメリットって?

ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐ機能だと記載しましたが、それだけじゃ少し分かり辛いかもしれません。

少しだけ詳細に解説すると、ABSには主に2つのメリットがあります。

 

制動距離を短くする効果がある

先ほどの動画にもある通り、路面が濡れている状態でフルブレーキしてしまうと、タイヤがロックしてしまうことは理解できたと思います。

昔のバイクは”ABS非搭載”が当たり前でしたから、タイヤがロックするギリギリのラインでブレーキ&リリースを繰り返すテクニックが重要でした。(ポンピングブレーキといいます) 

但し、このテクニックは ”ある程度予測してブレーキできた場合” “濡れた路面ではとても難しい" という欠陥を抱えているんですね。 

 

そこで、ABSの出番です。   

現在のバイク用ABSは”電子制御”されているので、ブレーキを握り続けるだけで”理想的な”ポンピングブレーキを続けてくれます。

しかも、ポンピングの頻度が尋常じゃないほど速く、数ミリ秒単位で正確なブレーキ&リリースを繰り返します。

 

比較するまでもないですが、ABS搭載車の方が圧倒的に短い距離で停止することが可能です。

  

ブレーキ中でもバイクのコントロールが効く

先ほども記載しましたが、”ABS非搭載車両”の急ブレーキの難易度は非常に高いです。

最悪の場合、ブレーキロックから転倒が確定しますし、ロックを免れた場合でも、正確にブレーキ操作をしながらバイクをコントロールする必要があります。

 

対してABS搭載車の場合は、ブレーキを握り込むだけで最適なブレーキングをしてくれます。

タイヤロックの心配がないので、その分の意識をバイク操作に集中させることが出来ます。

 

ABSのデメリットとは?

基本的に、ABSは付けていて間違いない装備です。(あるに越したことはない)

但し、デメリットも少しだけありますので一応説明します。

 

砂地や新雪に対しては、ABS非搭載の方が優秀? 

砂地・新雪なんかを走っている場合、ブレーキをロックさせた方が短い距離で停止できる場合があります。

ABSだと、ブレーキをロックさせることが出来ませんので、こういう限定的な場面には弱いようです。 

 

比較的高価で、修理費もそれなりにかかる 

これだけハイテクな装備なワケですから、やはりABS搭載ってだけで多少価格が上昇します。(大体3~5万円くらい)

また通常のブレーキと違い、部品点数などが増えるので 故障のリスク修理費 などが発生する可能性があります。

ブレーキ周りのカスタム性が悪くなる

車種によりけりではありますが、ABS搭載モデルの場合、ブレーキ周りのカスタム難易度が上がることがあります。

ABS無しのバイクと比較して、作業の面倒くささなどが全然違いますので、もしカスタムできたとしても工賃は高くなりがちです。

 

  

  

ABS搭載車は当たり前となりつつある

ABSの話を長々としてきましたが、ABSが便利な装備だということは理解できたと思います。

コレだけ便利で安全面に大きな寄与をしているABSですが、2018年10月1日から搭載が義務化されています。

 

正確に記載すると、

126CC以上のバイクの新車販売時にはABS搭載が義務があり、

2018年10月1日以前に販売されているバイクの継続販売については2021年の10月1日から義務化される予定となっています。

 

なので、新モデルのバイクを新車購入する場合は基本的にABSは搭載されています。

 

ちなみに、この指定は国内メーカーに限った話ではありますが、輸入バイクに関しても2021年10月1日以降は同様の措置が取られるそうです。

 

 

おまけ ~じゃあ125CCクラスはどうすんの?~ 

先ほどの義務化の話を聞いて、もしかすると疑問に思った人がいらっしゃるかもしれませんので、補足解説もしていきます。 

 

何の話かというと、「125CCクラスもABS搭載義務化する必要があるんじゃないの?」ってことですね。

125CCクラスのバイクは一般道を通常速度で巡行できるバイクですから、確かにABSの義務化が必要ですよね。

 

結論から申し上げますと、義務化対象になっています。 

 

正確に記載すると、

51CC~125CCクラスのバイクに関しては、“ABS" “CBS" の搭載が義務化されました。 

 

はい、”CBS”という新たなワードが出てきましたね。

”ABS”でさえ かなりの文章で説明したのに、また”CBS”について分かりやすく解説していたら、読者も飽き飽きしちゃいそうなので、下記記事で解説します。

 

 

 

 

まとめ

伝えたかったこと

ABSは、Anti-lock Braking System の略でブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐ機能ってこと。

一応デメリットもあるけど、基本的にはメリットしかないよって話。

2018年10月1日以降に販売された126CC以上のバイクに付いては”基本的に”ABS装着が義務化されてるよって話。

以上がこの記事で伝えたかったことですね。 

 

ABSって 車にはかなり昔から標準装備されているので、バイクに興味を持ち始めてから知った単語かもしれませんね。

 

新車に関しては意識しなくてもいいかもしれませんが、中古でバイクを購入しようとしている方なんかは、知っておいた方がいい情報だと思います。

バイクによっては、時期によってABS搭載モデルか否かで金額が変わることもありますし、ABSの有無について、ちゃんと理解した上で購入することをオススメします。

  

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。